服の素材の種類一覧

服の素材は、大きく天然繊維と化学繊維の2つに分けられます。ここでは、それぞれの種類や特徴をみていきましょう。

-天然繊維

服 素材 オーガニックコットン

<綿(コットン)>

コットンは、5000年以上も前から衣類の繊維として利用される、知らない人はいないほどメジャーな天然繊維の一つです。日本でもなじみのある素材で、衣類の約4割がコットンからできています。汗を吸いやすく肌触りがソフトでさらっとしているため、肌着やタオルには特に最適です。また、TシャツやYシャツ、ニットトレーナーなどさまざまな衣類に使える万能な素材でもあり、四季を通じて快適に着られる点も特徴でしょう。これ以外にも、「安価」「水洗いが可能」「熱に強くアイロンをかけやすい」といったことも人気のポイントといえます。

コットンは、原産国によって繊維の長さが違い、長いほど質がいいといわれています。同じコットン100%の素材でもより質の良いものが欲しいときは、産地にも注目してみると良いでしょう。基本的に扱いやすいコットン素材の衣類ですが、洗濯後は縮んだりシワができたりしやすいため、しっかり伸ばしてから干すなどの対策は必要です。

天然繊維とは、自然から採れる繊維のことを指します。主に、植物繊維、動物繊維、鉱物繊維の3つがあり、化学的な加工がされていないことが特徴です。これらは、農業や牧畜などの産業で原料が育てられ、洋服の材料として使われます。

<麻>

リネンは、天然繊維の中で最も涼しいといわれており、温度や湿度の高い季節、またそのような地域でも快適に着られることが特徴です。通気性の良い素材で熱が伝わるのが早く、発散も早いため汗をかいてもすぐに乾きます。そのため、春夏の衣料でよく見かけたり、ハンカチとして利用されたりと用途もさまざまです。自然な色あいや形を好む人からも人気があり、ワンピースやゆったりめのパンツなどに多く利用されています。丈夫で洗濯には強いのですが、弾力性に乏しくシワになりやすいため、コットンと同様洗濯の際はしっかり伸ばしてから干すことが大切です。

服 素材 シルク

<絹>

シルクは、蚕のまゆからできた動物原料の天然繊維で、紀元前4000年ごろに中国で作られはじめました。リネンと並ぶ世界最古の繊維であり、日本においては天然繊維の中で唯一生産される原料でもあります。繊細でしなやか、光沢感のある美しい素材は、スカーフやネクタイ、ブラウス、和服など、フォーマルな場面で使われる衣類にもぴったりです。また、保温性が高いため布団の材料として使われることもあります。ほかにも吸湿性、発散性、保湿性のどれもが優れているため、夏は涼しく冬は暖かいという点も魅力でしょう。

これらのことから一見使い勝手の良さそうなシルクですが、湿気や直射日光、摩擦などに弱く、管理が難しいという一面もあります。洗濯も自宅でできないため、なるべく汚さないことや、着用のたびにクリーニングに出すなどの対策をとる必要があるでしょう。シミや毛羽立ちにもなりやすいため管理には十分気をつけたい素材です。

<毛>

冬場のコートやセーターなど定番な素材が「毛」です。毛製品の大半は、ウール(羊毛)であり、なかでもメリノ種という種類のものが主流となっています。ウールは、高い保温性と伸縮性があるため寒い時期の衣類にはぴったりで、冬物の制服やスーツなどにも利用されることの多い素材です。家庭用品品質表示法では、動物の毛であればすべて「毛」と表示して良いとなっていることから、毛製品の中にはウール以外のものも含まれます。なかでもカシミヤやアンゴラは高級素材として聞いたことがある人も多いでしょう。カシミヤは、カシミヤ山羊から採れる獣毛で、着心地がよく光沢感があり、保温性に優れた素材です。

セーター1枚作るために4頭分の毛を必要とするため、希少価値も高いこと、アンゴラは、アンゴラウサギの毛で、軽くて毛が長く、ふわふわのやわらかい毛が特徴です。豪華(→華やかな)な雰囲気を出したいときには最適な素材でしょう。ほかにも、ウールやカシミヤよりも保温性に優れるといわれるアルパカの獣毛や、弾力性に富んだやわらかさが特徴であるアンゴラヤギの獣毛(モヘア)などがあります。フタコブラクダから採れるキャメルのように、生産量が羊毛の0.14%にしか満たない極めて希少な繊維もあり、「毛」と一口にいってもさまざまな動物から採られていることがわかります。

-化学繊維

服 素材 ポリエステル

化学繊維とは、人工的に作りだされた繊維のことを指し、主に再生繊維、半合成繊維、合成繊維の3種類に分けられます。再生繊維とは、パルプや綿を溶かして繊維に作り変えたり、ペットボトルを再生して作ったりしたものです。半合成繊維は、天然物質と化学物質を混ぜて作られた繊維、合成繊維は石油などの原料から合成した繊維のことをいいます。

<ポリエステル>

ポリエステルは、最もポピュラーな化学繊維といえるでしょう。もともとは、石油を合成してコットンやリネンに似せて作られていましたが、今ではマイクロファイバー製のしなやかなものが多くなりました。ポリエステルが使われた衣類は吸湿性が高くすぐ乾くうえ、シワや型崩れの心配がないため扱いやすいことが特徴です。静電気が起きやすかったり、ほかの汚れがつきやすかったりすることがありますが、綿素材と混ぜることで「強度を強くする」「縮みにくくする」といったメリットもあります。Yシャツやユニフォーム、セーターなど綿素材と混紡されることが多いのが特徴です。

<ナイロン>

1936年、アメリカのデュポン社において世界で初めて開発・商品化された合成繊維です。シャカシャカした水を通しにくい素材感と軽さが特徴で、ウインドブレーカーやスキーウエアなどのスポーツ用品に多く用いられています。また、「短時間で乾燥する」「水に濡れても強度が変わらない」「伸縮性がない」など、ほかの繊維とは少し違う特徴も多いです。バリスティックナイロンのような耐久性に優れたものも普及しはじめており、衣類だけでなくバッグにも使われるようになっている点も特徴の一つ。

今後もさらなる用途が発見されるかもしれません。注意点として、静電気が起きやすいことや光に長時間当ててはならないことがあげられます。洗濯の際は、陰干しが望ましいでしょう。

<アクリル>

アクリルは、石油を原料とした合成繊維でウールに似た性質の短繊維と、シルクに似た性質の長繊維とがあります。それぞれステープル、フィラメントと呼ばれ、同じアクリルでも異なる性質を持っていることが特徴です。ステープルは、保湿性に優れ暖かく、毛やポリエステルよりも軽かったり、フィラメントはしなやかで美しい光沢があったりすることが主な違いです。どちらもカビや害虫の被害を受けにくく保管がラクであることや、染色性に優れるため色落ちの心配がないというメリットがあります。フェイクファーやボアの素材に多く使われていますが、熱に弱いためアイロンがけやタンブラー乾燥の際には注意が必要です。ほかにもジャージやセーター、靴下、ストールなどの素材として使われています。

服 素材

<ポリウレタン>

ポリウレタンは、1940年ごろドイツで開発された繊維で伸縮性が大きな特徴です。ゴムのように伸びる繊維で一般的に「スパンデックス」と呼ばれ、主要繊維の5〜10倍は伸びるといわれています。天然ゴムと違い染色性に優れていることも特徴です。そのため、衣類の素材として扱いやすく、温度や湿度の急激な変化にも対応できることから、水着やスポーツウエア、靴下などに幅広く使用されています。

また、コットン素材の衣類にポリウレタンコーティングを施すことでツヤを出したり、撥水性をもたせたりすることもあります。アンダーウエアやスキニーパンツ、スーツなど、さまざまな衣類に混合されていることも多い傾向です。そのため、ストレッチ素材といわれる製品の多くには、このポリウレタンという繊維が含まれていると考えてもいいでしょう。熱に弱く、タンブラー乾燥にかけてしまうと著しく縮んでしまうため注意が必要です。また、高濃度の塩素系漂白剤につけることも繊維を痛める原因となります。

<レーヨン>

再生繊維の一つであるレーヨン。その語源は、フランス語の「光」という単語からきています。その名の通り光沢感のある滑らかさとやわらかさが特徴で、吸湿性が高くさらっとした絹にも似たような手触りです。裏地によく使われているため素材感がわかる人も多いでしょう。木材パルプに含まれるセルロースという繊維質を薬品で溶かし、細長い繊維に作り変えることで、しなやかな肌触りが実現しています。色に染まりやすいため、鮮やかで、婦人下着や裏地、ブラウスなどに使われることが多い傾向です。

ほかの化学繊維よりも上品な印象のあるレーヨンですが、管理がやや難しい面もあります。特に、水に濡れるとシミのようになり乾いても消えないため、雨の日の着用は避けるようにしましょう。シワや毛羽立ちも起こりやすいのですが、クリーニングに何度も出すと光沢感が失われ、レーヨンの良さまで失われてしまいます。扱いには十分注意したい素材です。

服 素材 キュプラ

<キュプラ>

キュプラはレーヨンに似た素材ですが、レーヨンよりも摩擦に強いため幾分扱いやすいといった特徴があります。旭化成が生産している「ベンベルグ」というブランドが世界的シェアを誇っているため、キュプラの代名詞として「ベンベルグ」と呼ばれることも多いです。レーヨンよりも光沢感があるため、絹のような上質さが感じられることも特徴です。滑りが良いため主にブラウスや裏地として利用されており、染色性にも優れていることから衣類の素材として重宝されつつあります。原料は、綿花を採ったあとに種子の周りに残る産毛のようなもの。

これはコットンリンターと呼ばれ、これを溶かして細い繊維にしたものがキュプラです。自然由来のものなので土に埋めても自然に還るといった、エコな部分も魅力的な繊維といえるでしょう。

<アセテート>

アセテートは半合成繊維であり、木材パルプやコットンリンターから得られるセルロースに、酢酸を反応させて作っています。光沢感のあるツルツルとしたしなやかな感触と見た目が特徴的で、ブラウスやフォーマルウエア、舞台の衣装などに利用されることの多い素材です。また、弾力がありふっくらとしていることから保温性にも優れており、「軽い」「乾きが早い」「シワになりにくい」といった三拍子がそろっています。摩擦に弱いため強度も弱い傾向ですが、色鮮やかに染まる素材のため、フォーマルやステージに上がる場面など、見栄えが必要な際には重宝される素材といえるでしょう。また、プリーツ加工がしやすいため服の飾り部分に利用されることも多くあります。ただし、静電気が起きることがあるため注意しましょう。タバコのフィルターや包装用テープなど衣類以外の用途も多い素材です。

素材 服 リヨセル

<リヨセル>

リヨセルは別名「テンセル」とも呼ばれています。もともと商標名の違いなのでほぼ同じものです。リヨセルとは、ヨーロッパで開発された新素材で、最も環境に優しい方法で作られる繊維ともいわれています。やわらかく、肌触りがさらっとしており、光沢があるのが特徴です。ユーカリの木材パルプを人体に無害な溶剤で溶かして作る再生繊維ですが、ほかの再生繊維よりも化学薬品やエネルギーの使用料が少ないエシカルな素材です。また、ユーカリの木は成長が早いことや、薬剤を使用しなくても丈夫に育ってくれることから、環境への負担を最小限に抑えられるという狙いもあります。

吸湿性、放湿性ともに優れ、強度があり、洗濯に強いことから扱いやすさも抜群です。また、通気性も良いため夏物の衣類に綿に混ぜて使用されることも多く、さらりとした肌触りで涼しく快適に過ごすことができます。環境にもよく、上質さもプラスできる素材ですが、摩擦に弱いため洗濯時間を短くするなどの対策をとったほうが長持ちするでしょう。

<モダール>

モダールは、オーストラリアにあるレンチング社が作っているレーヨンの一種です。ブナの木の木材パルプを利用した合成繊維で、シルクのような滑らかな風合いと高級感が特徴。そのうえシワになりにくく自宅で洗濯ができることも魅力といえます。季節を問わず着用でき、コットンやリネンなどと混合生地でシルクが肌に合わないという人の代用品にもできるため、幅広く利用されはじめています。

服の素材は多種多様!特徴をおさえて服選びに活かそう

服 素材

服の素材には、たくさんの種類があることが理解できたのではないでしょうか。季節やシーンに応じた素材選びは、着る人の印象を左右させる大切なポイントです♪

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