デニムを洗うべき理由

デニムの洗い方

一般的に、デニムは色落ちする恐れがあるため洗わないほうがよいという意見もあります。しかし、身に着けるものである以上、まったく洗わないというわけにもいきません。洗い方について知る前に、まずはデニムを洗ったほうがよい理由を見ていきましょう。

-不衛生にならないため

デニムの生地は、厚みがあり繊維も固めであるため、あまり通気性がよくありません。このため、着用していると汗や湿気がこもりがちになり、皮脂汚れなどと一緒に生地に付着しやすくなります。そのままの状態で放置していると、汗や汚れをエサとする雑菌が繁殖したり、悪臭の原因になったりして不衛生です。汚れや臭いはどんどん蓄積していくので、洗濯しない期間が長いほどデニムの状態は悪くなってしまうでしょう。色落ちを恐れて洗濯を避けた結果、不衛生な衣服になってしまうのでは本末転倒です。頻繁に洗濯する必要はありませんが、衛生面を保つためにも3~4回着用するごとに洗濯したほうがよいでしょう。

着用回数にかかわらず、汚れや臭いが目立つようになったら必ず洗濯することも大切です。汚れの内容などによっては、デニムにカビがはえてしまうこともあります。カビは、一度はえるとなかなか落ちないケースも多いので、十分に注意しなければなりません。

-劣化を防ぐため

デニムに洗濯が必要なのは、劣化を防ぐためという理由もあります。「洗濯すると逆に色が落ちたり縮んだりするのでは?」と思うでしょうが、実は洗濯しないほうが劣化を早める場合もあるのです。人間は、たとえ冬でもある程度の汗をかいており、衣服に汗や皮脂汚れが付着して生地にダメージを与えてしまいます。特に、通気性がよくないデニムは汗や汚れが蓄積しやすく、ダメージを受けやすいため注意しなければなりません。もし、汚れを放置したことでカビがはえると、取り除くためにブラシで強くこすったり、急激な色落ちのリスクがある漂白剤を使わなければならなくなったりして、ますます劣化が早まるでしょう。

色落ちや縮を気にして洗濯せずにいると、汚れやカビのせいで返って生地の劣化につながることもあるのです。たしかに、デニムは日々着用するだけで自然と色落ちしてしまうほどデリケートな一面もありますが、洗濯のやり方によってはできるだけ色落ちを抑えることもできます。同様に、綿素材で縮みやすいデニムの特性を考慮し、可能な限り縮みを抑えながら洗う方法もあります。洗濯をすべて避けるのではなく、デニムにやさしい洗い方を知ってきれいな状態を保つことが大切です。

基本のデニムの洗い方

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デニムの洗い方は、主に「手洗い」と「洗濯機洗い」の2種類に分けられます。それぞれに洗い方や注意点などが異なるので、実際に洗う前に特徴を知っておきましょう。

-手洗いでの洗い方

色落ちや縮みが不安な場合は、手洗いで丁寧に洗うとよいでしょう。手洗いするときは、まずデニムが十分に入る大きさの洗濯桶と洗剤を用意します。洗濯桶がない場合は、洗面台に水をためて作業するのもおすすめです。洗剤は、一般的な衣服の洗濯に使うものではなく、おしゃれ着用洗剤にすると色落ちや縮みを防ぎやすくなります。洗濯桶に水をためて洗剤をしっかりと溶かしたら、デニムを裏返しにしてそっと水に浸しましょう。洗剤の量は、規定量にしますが、ダメージが心配なら規定よりも薄めにして構いません。また、お湯のほうが汚れが落ちやすいイメージがありますが、お湯だと色まで落ちやすくなるので水のほうが安心です。

十分に水に浸したら、ゴシゴシとこするのではなく10分ほど浸けおき洗いをします。汚れが目立つ場合は、「両手でそっと洗濯桶の底に押し付け、持ち上げる」という動作を繰り返しましょう。これだけでも、汗や皮脂汚れなどは十分に落とすことができます。次は、すすぎを行いますが、ただ水をかけるだけでは不十分です。洗剤が残ると生地の劣化につながるので、手で押しても泡が出なくなるまで、3回ほど水を入れ替えて丁寧にすすぎましょう。

最後は、洗濯機の脱水機能を使って水を切ります。生地が固いデニムは手で押したり絞ったりしても脱水しにくいので、ここは洗濯機の力に頼りましょう。洗濯機の内側に沿うように入れて1分ほど脱水すると、シワになるのを防ぎつつ脱水することができます。

-洗濯機での洗い方

汚れが目立つときや汗をかきやすい季節などは、洗濯機でしっかり洗ったほうが安心です。洗濯機で洗う場合、少しでもダメージを減らすために洗濯ネットを使いましょう。洗剤は、手洗いのときと同様に天然系洗濯用洗剤や、おしゃれ着用洗剤を使うのが基本です。洗剤が多すぎると溶け残って雑菌のエサになることがあるので、しっかり洗いたくても多めに入れるのはよくありません。洗剤のパッケージを確認し、指示通りの量を入れるようにしましょう。部分的に汚れている場合は、そこにだけ洗剤を少し付けて洗濯機に入れてください。

少しでも色落ちを避けるためにデニムは裏返して洗濯ネットに入れ、「おいそぎコース」など短時間の洗濯で済ませるのがおすすめです。おいそぎコースなどがない場合は自動モードを使わず、洗い・すすぎ・脱水の各時間をそれぞれ短めに設定しましょう。

洗濯したデニムの干し方

デニムの洗い方

デニムの洗濯が終わったら、次は干し方にも気を配らなければなりません。デニムは、洗濯のように強めの力が加わると、型崩れを起こすことがあるためです。きれいになったデニムをオシャレに着こなすためにも、干す前に型崩れを起こしやすいウエスト部分や膝周りを中心に、軽く縦方向、横方向とそれぞれに引っ張って形を整えておきましょう。なお、干すときに直射日光に当てると紫外線の影響で変色することがあるため、基本的に陰干しを行います。このとき、少しでも変色を防ぐために裏返しにしたまま干すのもポイントです。

また、デニムは生地が厚く乾きにくいので、風通しのいい場所に干しましょう。「デニムを筒状にしてハンガーを通す」「平らな台の上に平置きする」「ピンチハンガーでウエストと裾を挟み、Uの字になるように干す」などがおすすめです。屋内では、風がないため乾きにくく雑菌が発生して臭いの原因になることもあるので注意が必要です。外干しするのが基本ですが、雨や花粉などのために外干しできない場合は、サーキュレーターや衣類乾燥機能を持つ除湿器などを使って短時間で乾かしましょう。

手軽なデニムの洗い方とお手入れ

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デニムを洗ったほうがよいのはわかるものの、「洗い方が面倒くさそう」「しっかり洗わなくても大丈夫」という人もいるでしょう。そんな人のために、あまり手間をかけずサッと洗える方法とお手入れ方法を紹介します。

-部分洗い

全体的な汚れというより、小さな汚れやシミができたという場合は「部分洗い」をしてもよいでしょう。まず、布と中性洗剤またはジーンズに使える専用洗剤を準備し、汚れている部分に直接塗布します。ダメージが気になるときは、洗剤をそのままではなく薄めて使っても構いません。洗剤が浸透したら、水で濡らした布でふき取りましょう。洗剤のぬめりがなくなるまでふき取りを繰り返したら、風通しのよい日陰で干します。

-スチームアイロンでのお手入れ

汚れよりも臭いが気になるという場合は、洗うのではなくアイロンのスチームで蒸気を当てるという方法もあります。高温の蒸気を当てることで臭い成分の粒子を蒸発させたり、臭いのもとになっている雑菌を死滅させたりできるため、臭いを軽減できるのです。なお、デニムについた味のあるシワを残したいときは注意が必要です。アイロンをしっかり当てると、シワが伸びて生地がまっすぐになってしまうこともあります。シワの部分だけアイロンを当てるのを避けるか、アイロンを少し離して蒸気だけ当てるようにするとよいでしょう。

デニムの種類別の洗い方のポイント

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ひと口にデニムといっても、「ノンウォッシュ」「カラー」「ダメージ」など、その種類はさまざまです。種類ごとに洗い方のポイントが異なるので、正しく洗濯するためにもお手入れのコツを知っておきましょう。

-ノンウォッシュ・ワンウォッシュ

ノンウォッシュやワンウォッシュのデニムのように洗濯による色落ちを避けたい種類の場合は、まず洗濯桶と酢、塩を用意します。洗濯する前に、酢と塩を溶かした水にデニムを浸けておきましょう。浸け置きにたっぷり時間を取れるなら、デニムが軽く浸るくらいの水に塩を一つまみとお酢を180cc入れます。あまり時間を取れないときは、酢と塩を大さじ1杯ずつ入れ、洗濯前1時間ほど浸けておきましょう。酢には、デニムの染料であるインディゴを落としてしまうアルカリ性洗剤の作用を中和させる働き、塩にはデニムの繊維に染料を定着させる働きがあるので、色落ちを防げる可能性が高まります。

-ホワイト

真っ白な状態をキープしたいホワイトジーンズは、むしろ色落ちさせるように洗うのがポイントです。汚れや染料が落ちやすい熱めのお湯や、色落ちしやすい蛍光剤入りの粉末洗剤を使うとよいでしょう。色落ちを気にする必要がないため、遠慮なく洗濯機を使って手軽に洗うことができます。

-カラー

カラーデニムは、デニムの経糸に色糸が使われているものです。色糸の染料の中には、蛍光増白剤と反応して本来の色と違ったものに変化してしまうものもあるため注意しなければなりません。使用する洗剤には特に気を付け、界面活性剤や漂白剤も入っていない、天然系洗濯用洗剤を使うようにしましょう。また、洗う前にデニムの洗濯表示を必ず確認し、洗濯時の注意点をチェックすることも大切です。

-ダメージ

もともと穴や裂け目などがデザインとして施されているダメージジーンズの場合、洗濯することでデザイン以上に穴が大きくなったり、過度に裂けたりする恐れもあります。とにかく丁寧に洗うのがポイントになるため、できれば洗濯機ではなく手洗いをしたほうが安心です。どうしても洗濯機を使う場合は、目が細かいネットに入れて短時間で済ませましょう。

デニムの洗い方の注意点

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デニムを洗う際には、いくつか注意点もあります。うっかりデニムを傷めて後悔しないためにも、どのような点に注意すべきなのか具体的に見ていきましょう。

-単体で洗う

デニムの染料であるインディゴは繊維に定着しにくいため、水を通すと色落ちしやすい特性を持っています。落ちた染料がほかの衣服に付着してしまう可能性も高いため、洗濯するときは必ずデニムだけで洗うようにしましょう。特に、白い衣服は色移りが目立ちやすいため注意が必要です。

-乾燥機で乾かさない

生地が厚く通気性のよくないデニムは、洗濯してもなかなか乾きません。真夏でもない限り、屋外に干してもすぐには乾かないため、乾燥機を使いたくなる人も多いでしょう。しかし、デニムは主に綿素材でできているため、乾燥機にかけると急激に縮んでしまう恐れもあります。実は、デニムが一番縮みやすいのが干すことです。つまり、乾燥の工程であるため、縮みを促進する可能性のある乾燥機は使わないほうが無難なのです。

-濡れたまま放置しない

デニムを洗った後、濡れたままで長時間放置することはやめましょう。洗濯槽や洗濯桶など、水の中に長時間デニムを放置していると色落ちの危険性が高まってしまいます。洗濯槽の中で溶け残った洗剤が付着すると部分的に白く色落ちすることもあるため、脱水後に洗濯槽に長く放置するのも危険です。また、濡れた状態のままだと臭いの原因となる雑菌が繁殖しやすいため、できるだけ早く干したほうがよいでしょう。

-ドライクリーニングは避ける

自分で洗うのが面倒な場合、デニムをドライクリーニングに出す人もいるでしょう。しかし、ドライクリーニングは強力な化学物質を使用するため、デニムが色落ちしたり生地が傷んだりする可能性があります。また、ジーンズの後ろのポケットの上あたりには、たいていラベルが縫い付けられています。ラベルが本革の場合、ドライクリーニングに出すとラベルの硬化や風合いが損なわれるケースもあるので、ドライクリーニングに出すのは避けたほうが安心です。

デニムは洗うのが正解!きれいに洗っておしゃれを楽しもう

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衛生面や劣化を防ぐためにも、デニムの洗濯は必要です。洗濯は手順さえわかれば難しくなく、正しく洗えば色落ちや縮みのリスクも避けられます。スッキリと洗ったデニムで、毎日のオシャレをより楽しみましょう。新しいデニムを探している場合は、公式WEBストア「.st(ドットエスティ)」がおすすめです。さまざまなブランドを展開しているため、きっと自分好みのデニムやデニムと合わせたいアイテムが見つかるでしょう。

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